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ひとつとして同じものがない手作りの益子焼は個性が溢れ親しみやすい陶器です

製造工程

益子焼(ましこやき)とは栃木県芳賀郡益子町周辺を産地とする陶器のことです。
当地で取れる土は粒子が粗めなのが特徴。
益子産粘土によって造られるうつわは厚手でぽってりとした野趣あふれた印象があります。
その独特のぬくもり感を求めて、
毎年2回行われる益子陶器市には多くの
観光客が訪れています。

うつわを手に取っていただいた時に、手仕事の温かさと自然の中ではぐくまれたぬくもりを
感じ取っていただけるようにこころを込めて作っております。

まず初めに、益子焼の粘土を練ります。
菊練りで粘土の硬さを均一にし、適度な粘り気を与えて気泡を抜きます。
そして、ロクロでひきながら形を作っていきます。
大まかな形が出来上がったらコテで形を整え、
トンボと呼ばれる道具で寸法を測った後、糸で
切ってロクロからうつわを離します。

ロクロ成型後、一日乾かして良い硬さになったところで再びロクロを使って高台(糸尻)の
部分を削りだしていきます。マグカップの
取っ手をつけたり、模様を掘り込んだり、白く化粧泥をつける作業もこのときに行います。

うつわの表面を何回も薄く削りながら、縞模様をつける
(しのぎ・鎬)という仕上げも、手作業で行います。
急須の口もひとつひとつ角度の微調整を繰り返しながら
取り付けていきます。急須で一番大切な”お茶の切れ”を決める作業だけに気が抜けません。

仕上げの済んだ器をまずは、1~2日室内で
ゆっくり乾燥させます。
表面が乾いてきたらうつわを天日に干して、
完全にうつわから水分を抜きます。
からからにうつわが乾いたら、素焼きをします。

十分に天日干しをして乾燥したうつわを、
約9時間掛けて素焼きします。
その温度は約750℃。この温度まで達すると粘土に含まれる成分が化学変化を起こして、
土に戻ることがなくなります。粘土は
植木鉢のような茶色い色に変わっています。
この状態になると少しくらい水に触れても形が崩れてしまうことがなくなります。
素焼きされたうつわは釉薬に浸すことができるようになります。

素焼きが終わると、下絵付けを施します。
今までの作業と同じく繊細な作業なので、一つも手を抜くことはできません。
下絵付け等が終わると釉薬という、うつわの表面を覆うガラス質の薬を塗っていきます。

人それぞれに個性があるように、手作業で
作り上げたうつわにも個性があり、
ひとつとして同じものはありません。
わかさま陶芸の陶器は、自然の恩恵を受けた
土を感じる手触りと、シンプルでありながら
陶器の香りがしっかりとしています。
私たち制作者もうつわそれぞれに愛着が
湧いて、作業に熱が入ります。

下絵・釉薬を掛け終わったうつわを
窯につめいよいよ本焼きに入ります。
本焼きの温度は1250℃を超え・
焼成時間は22時間にもおよびます。
温度計はついているとはいうもの、
最後に窯を止めるタイミングは
窯の中の火の色と長年勘が頼りの
緊張がつきまとう瞬間です。

わかさま陶芸のうつわは、やさしい色合いと、
益子焼特有のぽってりとした雰囲気が、
使うたびに気分を和ませて癒してくれます。
派手な色合いや華麗な絵はついていないけど、
日常の中でほっとできる大切な時間を演出します。
気分のいい時も、ちょっと疲れている時でも
あなたに寄り添って、そっと見守り続けます。